早いもので、年賀状やおせちはどうしよう?と頭を悩ませる季節に今年もなりました。
コロナ禍の中にあっても「これまでの生活を何とか続けていこう」と思う自分がそこに居て、穏やかな日常が少しずつ回復しつつあるような気もしますが、新型コロナウイルスの感染が始まった2月から、緊急事態宣言の発令された春が過ぎ、人の流れが街から消えて、マスクで息を潜めて過ごした夏を経ても、感染者は世界的に増え続けています。
このウイルスは、その正体が未だ明確に分かっておらず、ワクチンも今のところ完成されておりません。私たちが日常的に出来る主な防衛策としては、お互いに注意をしながら、社会的距離を保つか、マスクをして飛沫を防ぐかくらいでしょうか。そのため、知らないうちに経験した事の無いような不安な気持ちが湧いてきて、気分が沈みがちになったり、体調を崩したりする方々が多くいらっしゃるとと聞き、私も非常に心を痛めています。
さて、今さいたま市は、「団塊の世代」が75歳以上となる2025年を見据え、重度な要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最後まで続けることが出来る地域社会を形成するために、医療、介護、予防、住まい、生活支援が一体的に提供される「地域包括システム」をより一層推進するために、「高齢者保健福祉計画」を見直し、策定しています。
コロナ禍によって、これまで各地域で行われていた多くのイベントや、仲間同士での助け合い活動等が、次々と中止や休止の状況に追い込まれています。そんな急激な社会変化を経て、私たちは「人とのつながりの大切さ」というものに、改めて気づかされたような気がします。人は一人では生きていけないものです。公的な支援も期待しつつ、地域で協力し合えるつながりを大切にしながら、みんなで新しい一歩を、希望と共に歩み出せれば・・・と願っています。
代表 大麻 みゆき
セミの鳴き声がいつの間にかアブラゼミからツクツクボウシとなり、夕暮れ時に吹く風の涼しさが猛暑の夏を一瞬忘れさせてくれます。季節は確実に夏から秋へと移りつつありますが、今年は、お祭りや花火大会等のイベントは次々と中止になり、お盆の帰省までもが多くの規制を受けてしまう特別な夏になってしまいました。皆様はこの夏を、どのようにお過ごしになられたでしょうか?毎日「コロナ」という言葉を聞かない日はなく、いつ収束するのかも見えない中、当たり前の日常が戻るまでには、まだまだ長い時間が必要だと思われます。
そんな中、7月1日より、プラスチック製買い物袋(レジ袋)の有料化が全国一斉に実施されました。私たちが日常生活を送るうえで欠かせないプラスチック製品ですが、国内のレジ袋の使用量は推定で年20万トン、内包装プラスチックごみの排出量は、年423万トン(2018年)です。レジ袋の使用量が、全体の5%未満であることを考えると、この有料化で、どれほどのプラスチックごみが削減できるのか、かなりの疑問が残ります。政府としては、私たちが普段何気なくもらっているレジ袋を有料化することで、国民に過剰な使用を控えてもらい、それが本当に自分の生活に必要なのかを考え直して欲しい考えているようですが・・・。
今大きな問題になっている地球温暖化からの異常気象、廃棄物の先に見える限りある資源、海洋プラスチックごみ問題等、何よりもこの新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、私たち人間が自然界や野生動物の領域に食い込み自然体系を壊してしまった、地球の限界を超えてしまった結果ではないかと思わざるを得ません。今一度「地球にやさしく、人々にやさしく、お互いさまとみんなで助け合える社会」へと、変化するための良いきっかけとして、マイバッグ持参の新しい生活を、始めてみてはいかがでしょうか。
代表 大麻 みゆき
4月7日の緊急事態宣言を受け、ケア・ハンズでは活動を停止しておりましたが、宣言が解除されたのを機に5月26日より活動を再開いたしました。
このウイルスは、未だ予防法や感染経路について詳しいことが分かっておらず、知らないうちに人から人への飛沫、接触感染をしてしまう恐れがあるため、訪問する協力会員が、安全と健康をいくら心掛けても、リスクの方が大きいと考え、活動停止との決断を致しました。突然のことで利用会員の皆様には、長い間不自由をおかけし、大変心苦しく思っております。
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不要不急の外出を控え、家に閉じこもりがちの生活を強いられている現在、普段通りの生活をしにくい状況となっています。いつもは活動的で元気な方でも、これほど長い自粛生活が続くと、体の回復力や抵抗力が落ち、ストレスで様々な不調が出やすくなってきていることでしょう。このようなフレイル(虚弱)と呼ばれる状態の予防の為に、
①動かない時間を減らしスクワット、もも上げ、膝伸ばし等のゆっくりとした筋トレや有酸素運動をする。
②一日3食バランスの良い食事を心掛け、食後や寝る前の歯磨きも忘れないようにする。
③意識して会話する。
特に一人暮らしの方は、電話や手紙、ネットなど様々な方法を使って、人との繋がりを保ち、生活にメリハリをつけて日々をお過ごしください。
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感染の終息が見通せない中、このウイルスとは長くつきあっていかなくてはならず、ウイルスがそばにいることを前提に日常を作り直す必要があると「新しい生活様式」なる提案が発表されました。これまで私たちが普通に行ってきた生活の見直しです。私たちも不安な気持ちに折り合いをつけつつ、心穏やかに毎日を過ごし、出来ないことよりも出来ることに目を向けていきましょう。そして、今まで見過ごしてきた、静かでゆったりとした時を与えられたのだと、前向きに捉えていきたいものです。
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ケア・ハンズスタッフ一同、また皆様と笑顔でお目にかかれる日が訪れたことを、心より喜んでおります。
代表 大麻 みゆき
未だ収束の見えないコロナ禍の中、6月20日に第20回通常総会を無事終了することが出来ました。会員の皆様のご協力に感謝いたします。
4月7日の緊急事態宣言発令により、ケア・ハンズも一か月半以上活動を休止せざるを得ない状況に陥ってしまいました。果たして今まで通りの活動をこれからも続けられるのか?との大きな不安もありましたが、この休業期間のお陰で「出来ることを、出来る範囲で」という私たちの理念を再確認し、初心に立ち返ることが出来たと今では思っています。これからも感染予防の基本を守り、安全で丁寧なケアを心がけていきたいと思います。今年度も皆様のご協力を宜しくお願い致します。
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今年の夏は、全国的な猛暑になりそうだとの予報が出ておりますので、新型コロナ感染への警戒と共に、熱中症にも注意を払う必要があります。外出自粛が続いたせいで、体を動かしたり会話をしたりする機会が減っていいる方も多いことでしょう。体が暑さに慣れていない上に、マスクの着用によって熱気がこもりやすくなり、体にもともと備わっている体温調整の機能が整わないうちに夏がきてしまう恐れがあります。とくに高齢者は自宅で気づかないうちに熱中症を発症している例が多いと聞きます。コロナと向き合いながらも、むやみに恐れず自分の体を護っていくためには、適度な運動やバランスの良い食事を心がけるだけではなく、家族や知人とのつながりを大切にして、心の健康も保つことが必要です。不足しがちな水分補給や、免疫力を高めるための口腔ケアも忘れずに、実践していきましょう。熱中症予防に備え、お過ごしください。
代表 大麻 みゆき
この冬は、地球温暖化による気候変動の影響なのか、寒暖差の激しい日々が続いたため、利用者さんや協力員さんの中にも体調を崩された方が多かったようで、大変心配しております。穏やかな春の訪れが待たれます。
また、突然の新型コロナウイルスによる肺炎感染症騒ぎで、町はマスク姿の人だらけとなり、梅の花の香りも楽しむことなしの春となりそうです。詳しい原因や予防法もわからず、日に日に感染拡大が叫ばれる中、心配の種は尽きません。特に病気で免疫力がおちている方や慢性呼吸器疾患のある方、高齢者の方々等は、一人ひとりが手洗いやマスクの着用を徹底し、不要不急の外出を控えるなど、自分でできる最善を心掛け、むやみに恐れることなく、混乱せずに日々をお過ごしくださいますように。また、ケア時においても、お互いの安全・安心を心がけながら関わってくださいますようお願いいたします。
ところで皆さんは、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)という言葉をご存じですか?SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは、持続可能な世界を実現するために地球上の「誰一人として取り残されない」社会の実現に向けて、経済・社会・環境等広く総合的な取り組みをしようと、17の目標を定めた国際社会共通の目標のことで、2015年に国連サミットで採択されました。
2018年8月、スウエーデンに住むグレタさんという15歳の少女が、毎週金曜日に学校を休み「気候のための学校ストライキ」と書かれたボードを掲げながら、国会議事堂の前で環境問題を世界に訴えている姿がニュースとなりました。「あななたたち大人にも何かできることがあるんじゃないの?」私はその映像を見て、彼女からそう問われている気がしました。世界規模での気候変動、地球温暖化が原因で起きている想定外の大災害やオーストラリアやアマゾンでの森林火災、また今回のような感染症の流行等、「地球には限りがあると言う事実」を実感する出来事の多さの前に、自分に出来る小さな一歩を考えるこの頃です。
代表 大麻みゆき
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皆様は、どのような夢と希望を期待し、新たな年を迎えられましたでしょうか?
人生百年時代を迎える中、誰もが幸せで健康に暮らせる社会を目指そうと、国は高齢者に対し、スポーツやボランテイア活動への参加を促しています。その一方で、一人暮らしや、介護が必要な高齢の方々も増え続へ、日々の生活を心配する声も多く聞かれます。心身ともに健康で過ごすためには、ご近所同士で協力し助け合いながら、一人ひとりが自分らしく生きることが大切だと思います。
ケア・ハンズは、生活を支える助け合い活動の担い手として、今年も会員の皆様の声を伺いつつ活動させていただきたいと願っております。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
代表 大麻 みゆき