謹賀新年

 コロナの状況もやや落ち着き、今年のお正月は、家族や親しい友人と、久しぶりに楽しく過ごしたという方もいらっしゃることと思います。

 いつもは元気印の私ですが、昨年は足の痛みで整形にかかったり、硬いものが噛みづらくなって歯科に通ったりと、健康に老いる難しさを実感しています。ただ、今は人生百年時代と言われていますので、「まだ残り30年近くある!」と、老いを前向きにとらえ、人とのつながりを大切にしながら暮らすよう心掛けたいと思っています。

 ケア・ハンズは、これからも助け合い活動を続けてまいりますので、皆様今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 大きく口を開け、笑える日が早く戻りますように・・・。

                      代表  大麻 みゆき


出来ることから始めませんか?         2022年3月

 柔らかな朝の陽ざしに、来る春の温かさが感じられる季節となりました。しかし、収まったかに思われたコロナの感染が拡大を続けている事に加え、いつにも増しての今冬の寒さによって、体力気力共に衰えて、疲れてしまっている・・との声を多く聞きます。

 人生100年時代、最後の時まで健康で元気に過ごしていきたいものですね。ただ、あまり体を動かさない生活様式を、知らぬ間に身につけてしまっている我々現代人は、病気や老化などによる影響も受け、将来要介護状態あ(フレイル)となるおそれが出てきているようです。

 心と体の老化を防ぐための方法をいくつか考えてみました。

  ①日頃からいろいろな物事に興味を持ち、実際に挑戦してみる。

  ②食事に気を付け、バランスよく、毎食おいしく食べる。

  ③家族や周りの人とのおしゃべりで、コミュニケーションを図る。

    (離れている家族や友人とはメールや電話も活用しましょう)

  ④一日15分以上のウオーキング等有酸素運動を続け、筋力の衰えを防ぐ。

    (体を動かす事で脳が活性化し、認知症のリスクが低下する)

 老いは当たり前とあきらめず、出来ることから始めてみることで、若々しく日々を過ごしていきたいものです。誰もが人とのつながりを持ちながら、住み慣れた地域で安心して暮らせるようにと、サポートをしてくれる公的な総合相談窓口として、地域包括支援センター(シニアサポートセンター)が近くの地域に常設されています。自分や家族の心配事などで、「どうしたら?」と思った時には、是非相談してみてください。もちろん、まずはケア・ハンズにお電話いただいても結構です。今年こそ、みんなで楽しく、桜の花を見られる日が来ることを心から祈りつつ・・・。

                      代表 大麻みゆき

 


自分らしく暮らせていますか?   2022年5月

 私たちの住むさいたま市では、市民から「住みやすい」「住み続けたい」と思ってもらえるようにと「CS90+運動」を表明しています。その成果もあり、市民満足度調査では、2年連続85%を超えたそうです。市長の令和4年度の施政方針には、誰一人取り残さず、誰もが住みやすくて、持続可能な地域社会の実現に向け、包括的な支援の充実を目指すために、誰もが自分らしく暮らせるまち作りを進めること等が、盛り込まれていました。

 人生100年時代を迎え、高齢化率が進む中、地球規模の異常気象からの大きな自然災害、収まりの見えない新型コロナウイルス感染症拡大など、日々の暮らしや健康に不安を覚えて過ごす様子を、周りでよく見聞きします。とても住みやすい町とは思えない現状の中、安心して住み続けられる町に近づくために地域の福祉活動はどうあるべきか、さいたま市が市民や福祉団体に行った意識調査(2022年度実施)の結果から考えてみました。

 地域の関わりに対する意識については、10年前と比較し、近所との付き合いは挨拶をする程度だと答える割合が最も多く、ほとんど付き合いはないという人も増えてきているようです。自治会や町内会など地域活動参加率も低下しており、どんどん地域のつながりが薄れてきている傾向が見て取れます。一方で、隣近所に介護や子育て等で困っている人がいた場合、出来る範囲で支援したいと考える人は少なからずいるので、何らかの機会があれば、地域の支え合い活動へ参加してもらえるかもしれません。その為には、きっかけとなる情報提供と発信の場の充実が必要です。困りごとのある人や、支援を必要とする人が気軽に相談できる市の窓口の設置や、分野を問わず専門的・総合的相談の場の提供と人材の充実が課題となっているようです。地域でも、活動団体メンバーの高齢化や人材不足が深刻となっており、私たちの活動においても担い手不足から、ご希望に添えない事態が出てきています。地域福祉活動を担う人材育成支援の充実だけで、住み続けたい街になっていけるのか・・・と感じてしまいました。

                      代表 大麻 みゆき


熱中症にご注意を!        2022年7月

 6月18日(土)、カルタスホールにて、「第22回定期総会」を開催いたしました。書面ではなく、お互いに顔を合わせての総会は2年ぶりでしたので、少し緊張もしましたが、コロナ禍で様々な制限のある中、活動時間・件数共に前年度比増となりました。皆様には、心より感謝申し上げます。

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 この時期、「梅雨の晴れ間の散歩」と称して、駅に続く桜並木の下に咲く紫陽花の花が、様々な色合いに変化していく様を眺めて、楽しんでいます。今年は、例年よりも花の付きが良く、色とりどりに咲く その姿は心を癒してくれます。ただ、既に真夏日となる日もでてきています。真夏よりも、まだ体が暑さに慣れていない梅雨時のほうが、熱中症のリスクは高いと言われていますので、のどが渇く前のこまめな水分補給と、汗をかいた時の適切な塩分補給を心がけ、換気をしながら、適度にエアコンを使用するようにしましょう。

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 ケア・ハンズでは、長く活動を続けて頂いている協力会員さんが大勢いらっしゃいます。

「長く活動を続けられる理由うぃを聞いてみたい!」とのご提案を総会で頂いたことをきっかけに、事務所では協力会員のみなさんの声を伺う作業を始めました。皆さんそれぞれの思いが、ケア・ハンズを支える大きな財産になるのではないか・・・と思っています。

                               大麻 みゆき


コロナに罹ったらどうなるの?  2022年9月

 3年ぶりに行動制限が無くなったこともあり、検査をした上で恐る恐る故郷に帰省しました。道中、黄色く垂れた稲穂の続く風景に郷愁を感じながらも、各地で降り続く大雨の影響で、農産物に多大な被害を被っているであろう農家の心境を思うと、一日でも早く、豊かな秋と穏やかな日常が戻ることを、願わずにはいられません。

 一旦は収まったかに思われたコロナの波が、以前より大きくなって、私たちの生活を襲っています。今回政府は、緊急事態宣言を出さない方針のようですので、各々でしっかりと基本対策をしながら「ウイズコロナ」の時代を生きて行くしかないのかもしれません。

 事務所のスタッフの中にも、陽性者や濃厚接触者に認定された人がいますので、実際にどういう状況だったのか、話を聞いてみました。

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Q:感染時の状況は?

 ・最初に配偶者が感染し、自分は2日後に陽性が判明しました。

Q:どんな症状でしたか?

 ・3回目のワクチンを打っていたので、幸い症状は軽かったのですが、血

  圧が200を超えるなど、持病の悪化に恐怖を感じました。

Q:感染時にすることは?

 ・陽性が判明すると、保健所に届け出が出され、無症状や軽症者には療養

  に関する案内が携帯に届きます。その後、ハーシス(スマホを使って健

  康管理を行うシステム)を使って、毎日状況を報告します。

Q:保健所の対応は?

 ・次の日には自宅へ電話があり、パルスオキシメーターとかなりの量の食

  料品(非常食的なもの)が送られてきました。

Q:伝えたいことは?

 ・事務所のスタッフが、お野菜や差し入れを玄関先に届けてくださり、本

  当に助かりました。外に出られず、精神的に参っていたので、周りの人

  のやさしさに救われました、人とのつながりは、本当に大切だと感じま

  した。 

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 皆様も、規則正しい生活を心掛け、抵抗力をつけるためにも、毎日を笑い

 ながら、楽しく過ごして頂きたいとと思います。

                   代表  大麻 みゆき


環境に優しい生活        2022年11月

 長く厳しかった夏の暑さから解放され、ほっとしたのも束の間、急速な秋の深まりに、慌てて羽織るものを引っ張り出して、身支度を整えている昨今です。寒暖差で体調を崩されていませんか?暖かくして、ゆったりとお過ごしくださいますように。

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 新米や様々な食材が実りの季節を迎える秋は、いつもより余分に食べ物を買ってしまいがちです。ただ、この何気ない行動が、大きな社会問題の一端となっていることをご存知でしょうか。食品ロス(まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のこと)という言葉が、最近よく聞かれますが、さいたま市でも先日「食品ロス削減全国大会」が開催されました。埼玉県では、年間約25.5万トンの量の食品ロスが発生しており、これは一人当たり、毎日おにぎり一個を捨てているのと近い量になります。こうして、私たちが無駄にしてしまった食品は、ごみとして捨てられ、水や空気を汚して、環境に悪影響を与えてしまうのです。少しでも環境負荷を減らすために

 ①パック入りの食品はなるべく避け、ごみの量を減らす

 ②マイクロプラスチックが海に流出するのを防ぐため、化繊より天然素材

  の服を選ぶ

 ③食べきれる分だけの料理を作る

等、環境に優しい生活を日々心掛けたいものです。

 また、ご家庭で余っている食品を集め、それを必要とする個人や団体に寄贈する活動(フードドライブ)に参加するのも一つの方法です。各市役所・町役場、社会福祉協議会、イトーヨーカドー、コープ、ファミリーマートなど県内200以上の会場で食品を受け付けているそうです。ただ、持ち込みができるのは、未開封で常温保存ができ、賞味期限が二か月以上残っている物に限る、とありますので、そこは注意が必要です。

 先日も、静岡で大規模な災害が発生しました。これを機に、防災や地域のつながりについてもう一度考え直し、自分の事だけではなく、相手(自然やや動植物を含む)の気持ちにも寄り添った、丁寧な暮らしを営んでいきたいと思っています、

                      代表 大麻 みゆき