さいたま市内でも、新型コロナウイルスへの感染拡大が続いております。
ケア・ハンズでは下記の行動指針に沿って活動を進めております。
◆活動前に検温し、平熱であることを確認する。
異常がある場合は活動を停止し 事務局スタッフに連絡する。
◆お互いに、マスクを着用し3密となる行動は取らない。
(部屋の換気励行、至近距離での対話回避、密集の回避、遠距離の外出回避等)
◆協力会員は活動前後の手洗い、消毒を励行する。
(協力会員には消毒スプレーをお渡しします)
健康管理、感染防止の為、利用会員、協力会員の皆様のご協力をお願い致します。
宜しくお願い申し上げます。
節分も過ぎ、霜枯れの道端で発見した小さな雑草の緑や、蕾を膨らませる梅の姿に春の訪れを感じます。先日、上野動物園で、パンダのシャンシャンを観覧してきました。2月21日に中国への返還が決まったこともあり、長蛇の列が出来ていましたが、その可愛らしい仕草にすっかり癒されてきました。皆様も、暮らしの中に小さな楽しみを見つけ、心穏やかな日々を過ごされますように。
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2000年度に始まった介護保険制度は、3年に一度「見直し」が行われていて、現在は24年度改定に向けての検討がされています。最大の論点は
①利用者負担2割への段階的な引き上げ
②訪問介護と通所介護を利用する軽度者(要介護1・2)の総合事業への移行
の2点です。
①の介護サービスの利用者負担は現在、年金収入とその他の合計所得が「280万円以上」が2割負担、「340万円以上」が3割負担です(いずれも単身世帯)。これ以外が1割に該当するため、2割以上の対象者を増やそうと「200万円以上」への引き下げを提案しています。この制度が実施されれれば、毎月支払う額は倍となるので、年収200万円(月16万円)の年金暮らしの高齢者世帯では「サービス利用控え」が続出するのは明らかでしょう。利用者負担2割への段階的な引き上げの件は今夏まで「先送り」、要介護1・2の総合事業移行については、大きな反対があったため今回は「見送り」となりましたが、財務省としては諦めた訳ではないようなので、しっかりと注視していきたいと思います。
②に出てくる「総合事業」とは、高齢者を地域全体で支え、介護予防につなげていこうという取り組みで、自治体の事業です。ここで問題となるのは、政府が認知症のぐんと増える「要介護1・2」を総合事業の対象と考えている点で、初期のケアが最も大切な認知症の人を自治体に移行したらどうなるのか?そもそも自治体は、認知症の人たちを受け入れる準備を整えられているのか?等、色々と疑問視する声が出ているようです。
ケア・ハンズは、介護保険事業者ではありませんが、制度の改定等には常に関心を持ち、ケアマネさんと密に連携を取りながら、利用者さんの穏やかな日々を支えるお手伝いをさせて頂きたいと思っております。
代表 大麻 みゆき
桜の開花を心待ちにしていたはずの春は、驚くほどの速さで駆け抜けて行き、欅並木では若葉のそよぐ初夏となりました。このような天候不順は、温暖化の影響もあるようですが、私たちの身体は急激な気温の変化に対応しずらいものです。その上、マスク生活等によるストレスで、体調を崩している方もいらっしゃることでしょう。時には、空を見上げて深呼吸でもしてみませんか?気持ちを楽にして、健やかにお過ごしくださいますように。
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最近、「防災講演会」に出席し、新たな情報を伺ったので、以前の会報取り上げましたが、再度「防災」に関するお話をしたいと思います。
災害が起こり、自宅で生活が出来なくなった場合、皆さんはどおうされますか?
①避難所で暮らす ②被災地の外にいる親戚・知人を頼って一時的に疎開する ③何とか自
宅の住める部分で生活する、等様々な選択肢がありますね。
この中で、②を選択した場合、自分だけ申し訳ないとか、あの人だけずるいなどとは考えないことが大切で、遠方避難をする側、地域に残る側の意識改革が必要なのだそうです。被災者が一人減れば、残った方にそれだけ多くの支援が実施できるという考え方変えてみると、誰に遠慮をすることなく、自分のための行動がとれるような気がします。
ところで皆さんは「フェーズフリー」という言葉をご存じでしょうか?
日常と非日常を分けず、普段使っている商品やサービスを非常時に役立て、安心安全を作ろうという考え方です。例えば、炊飯器が無くても、ポリ袋とカセットコンロでご飯を炊く方法があるので、いざという時に覚えておくと便利です。
①ポリ袋に米一合と水210mlを入れ、空気を抜きながら口を閉じる。
②沸騰した鍋に入れて20分湯煎した後、15分~20分蒸らす
※ポリ袋は湯煎できる・電子レンジに使えるなど表示のあるものを選ぶ
食品や日用品など、消耗品は、在庫を多めに用意し、補充しながら使っていく、防災用品は必ず一度は試して使ってみる、そんなちょっとした心がけが、災害時の安心につながるかもしれません。
皆様も、ご支度の防災用品を、もう一度確認してみませんか。
代表 大麻 みゆき
やまももをご存じですか?
やまももは、熟すと実が赤紫色となる甘酸っぱい味の果物で、私にとっては、さくらんぼやビワと共に初夏を彩る思い出の味です。さいたま市では、街路樹や公園の木としてよく植えられていますが、完熟した実が木の根元に落ちたまま、葉やごみと一緒に捨てられている光景を見てしまうと、何とも言えない気持ちになります。
食べ物の記憶は、味と共にその時の風景まで浮かび上がらせてくれます。
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三重県の志摩半島南部に位置する英虞湾がすぐ目の前に広がる、海辺の村で生まれ育った私は、地元で採れた米や野菜、魚など山海の恵みを毎日いただきながら。半農半漁の生活を送っていました。以前は自然にあるものを普通に食べて育ったと思っていましたが、最近では「自然のものをしっかり食べる」ということがきちんと出来ていたからこそ、この年まで大病もせず、元気に過ごせているのだと、両親や周りの環境に感謝をするようになりました。
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先日、彩の国だよりに書かれていた「食育」に関する定義を読んで少々驚いてしまいました。食育とは、「様々な経験を通じて『食』に関する知識と『食』を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てること」とあります。子供の頃から当たり前のように、自然のものを食べ続けてきた身としては、知識を持って食べようと呼びかけられると戸惑ってしまいます。
現代はネットの発達もあり、「お取り寄せ」をすれば、どこにいても好きなものを自由に食べられる時代です。ただその反面、好きなものだけを選んで食べ続けた結果、過食になったり、食をおろそかににして不健康になったりする方も多いと聞きます。これからも生かされていることに感謝をし、楽しくしっかりと食べることを日々心がけながら、人生百年時代を過ごしていきたいと思っています。
代表 大麻 みゆき
猛暑日が連日続いた今年の夏。炎天下の焼けつくような空を見上げ、ついため息を漏らした方も多かったのではないでしょうか?さすがに9月の声を聞き、虫の音や肌をなでる風に秋の気配を感じはしますが、10月位まで残暑は続きそうですので、くれぐれも体調にはお気をつけください。
海辺育ちの私は、日差しがまぶしい夏の海岸で、遊んだり涼んだりするのが大好きな子供でした。晴れた日には潮の流れの満ち引きを見に行き、海に続く河口であさり取りや砂遊び、時には海藻摘みをして、楽しい日々を過ごしていました。
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9月は台風の季節ですが、遠く南方で台風が発生すると、静かだった海は日に日に大きく波立ち、砂と波の泡が混じった白波や高波、うねりで近付けなくなります。台風は、秋の稲刈り時期とぶつかることも多いので、まずは家族総出で刈り上げた稲を濡らさないよう小屋に納めます、その後、家の外回りの戸を閉め、屋根が強風で飛ばされないかと心配しながらも、停電に備えていつも父が丁寧に掃除してくれていたランプで火の確認をして、台風が通り過ぎるのを待ったものでした。
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伊勢湾台風は、昭和34年9月26日に潮岬に上陸後、紀伊半島から東海三県を直撃した大型台風で、死者は5千人を超え、日本の台風の災害史上最悪の惨事となりました。当時小学校の低学年だった私にとって「台風は怖いけど学校はやすめるなあ」位の感覚しかありませんでしたが、朝起きてみると、目の前には信じられないような光景が広がっていました。流された木造の端や倒れた海岸の松、崩れた堤防・・・自然の怖さを心から感じ、いつまでも忘れられない夏となりました。
今年発生した6号7号台風は、異常気象の影響もあってか、突然に命の危険が伴うほどの大雨や大風による被害を出しました。幸いにもさいたま市周辺は大きな被害もなく、つい安心してしまいがちですが、自分の身近でいつ起きてもおかしくないことと捉え、日々の生活の中で自らできる防災を考える時としたいものです。
代表 大麻 みゆき
猛暑続きの長い夏が過ぎ、見上げる空の青さや風に乗って漂うキンモクセイの香りに、季節の移り変わりが感じられるようになりました。暑さで疲れた体をいたわりつつお過ごしくださいますように。
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「秋」で思いつくことはたくさんありますが、文化果てる田舎で育った私にとって秋と言えば、「芸術の秋」となります。大人になったら、演劇や音楽を生で鑑賞するのが子供の頃のからの夢でした。映画鑑賞と言っても、校庭にむしろを敷き、星空暗闇の中で寝ころびながら観るのが当たり前でしたので、とにかく映画館で映画を観てみたい!といつも思っていました。
そんな私が「親子で生の演劇を共に楽しみ、遊ぶ会」の活動を知ったのは、子育て中のことでした。子育てで忙しい時間を過ごしながらも、文化的なものを楽しみたいいう思いを等しくする仲間との出会いは、今でも私の宝物です。そこでは演劇をただ観るのではなく、観る前からそこにかかわる制作者や作家の届けたいという思いを教えてもらえる上に、演じる側の方々との出会いや交流もあるので、舞台をより深く豊かに観られるようになりました。出会った仲間たちとは、共に親子で舞台に立つ経験もできましたし、その繋がりは子育てが終わった後も途切れる事はなく、今でも続いています。
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この秋は、コロナも5類に移行し、街のあちこちで日常の行事が復活し、自由に声を出せるようになった舞台等も再び動き出しました。ほんの数年前までは、当たり前だった風景や自由が、日々戻りつつあることは喜ばしいはずなのですが、自身を律する心がどこかで起こり、中々前向きになれずにいます。世界中で起きている多くの自然災害や、世界各地で頻発する人と人との争い等、考えると先行きに対する不安や心配事が増すばかりです。日本も高齢化が進み一人暮らしの方も増えていますが、まずは家族や友人との繋がりを大切にし、地域住民同士で声を掛け合うなどして、孤立しないようにすることが大切です。お互いに助け合いながら、心軽やかに暮らし続けていけますように。
代表 大麻 みゆき