ご挨拶


健康寿命を延ばすために・・・     2024年11月

 今年の夏は、異常なまでの暑さが続きましたが、10月半ばを過ぎてもなお秋風は吹かず、街路樹のイチョウや山々の紅葉を楽しめるのは、まだ先になりそうです。

 日本の平均寿命は男女共に80歳を超えていますが、健康寿命(健康上の問題が無く日常生活を送れる期間のこと)との差は、10年近くあるのが現状だそうです。私も後期高齢者の仲間入りをさせていただきましたので、今の状態を少しでも長く維持していきたいと願ってはおりますが、振り返ると病院通いも多々あり、体力の衰えを実感している昨今です。

 健康維持のためには、適度な運動と栄養が必要で、特に脚の筋力を鍛える運動が大切です。筋力が衰えると身体を動かすのが面倒になり、活動量の低下から、さらに筋力は低下し、外出自体が億劫になってしまいます。そして誰とも話さないことが、心の老化にもつながるという悪循環に陥ってしまいます。最後には、介護が必要な状況となり、心身の健康や寿命にも影響を与えかねません。

 加齢による筋力の減少は、すべての人々に起こる事なので、日々の筋力を鍛える「貯筋運動」を習慣にして、毎日のトレーニングをコツコツと始めてみましょう。

①開眼片足立ちで、バランス力UP!

 ・机などにつかまり、片足を上げる(左右一分ずつ)

②つま先立ちで、ふくらはぎ筋力UP!

 ・椅子につかまり、かかとを上げる(10回)

③ひざ伸ばしで、太ももの筋力UP!

 ・椅子に座り、片足を上げて膝を伸ばす(左右10回づつ)

 くれぐれも安全を確保し、無理なくできる範囲で続けてみましょう。年を取ると食が細くなり、栄養不足になりがちですがタンパク質の多い肉や魚、大豆製品などを積極的にとるようにして、バランスのとれた食事を心がけましょう。自分の口で美味しくご飯を食べ続けるためには、歯と口の健康に注意を払い、できれば、かかりつけの歯科医院で定期的な歯科検診を受ける事をお勧めします。

                       代表 大麻 みゆき


出来ていますか?防災への備え ・・・ 2024年9月

 海辺近くの田舎で育った私は、夏が来ると毎日のように海水浴や磯遊びにと楽しく過ごしていました。今夏の厳しい暑さにヘロヘロ状態ではありますが、こまめに水分を摂り秋風の立つ季節を待ち望んでいます。

 猛暑に加え、突然の集中豪雨等の発生が多発しています。又、この度は宮崎県沖を震源とする地震を受けて、南海トラフ地震臨時情報が発令されました。1月に能登半島地震が起きたばかりですし、皆様も不安な日々を送られたことでしょう。今回被災された方々も、熱中症の危険もある中の復旧作業は本当に大変だと思います。一日も早く日常生活に戻られますように・・・。

 私も、今回の件で改めて自分で出来る防災情報収集と、防災用品の点検の必要性を感じました。風水害の基本情報は、自分が住んでいる地域の「ハザードマップ」と、市の「防災ガイドブック」から得ることが出来ます。まずは、それらの情報を参考にして、早速自分が住む地域の避難所や、浸水被害から逃れるための高台の場所を確認しました。

 また、様々な理由で避難所生活が送れない場合、自宅避難を余儀なくされることとなります。そういう事態に備えて、用意した方が良いものを書き出してみますので参考になさって下さい。

①非常用トイレ

・トイレを我慢するのは禁物です。買ったら、一度使ってみることが大切。

②飲料水

・大人一人一日・三リットルを準備。水の配給を受けるための給水タンクなどもあ

 ると便利。

③ローリングストック  

・特別に非常食を用意するのではなく、備蓄用に用意した食品を、日付の古い順に

 消費し、使ったら買い足すという方法がおすすめ。

④カセットコンロやボンベ

・ガスボンベは、1本で約65分使えますので、それを目安に必要分用意。

⑤その他

・懐中電灯(できれば一人1本を用意)、携帯ラジオ(予備の電池も忘れずに!)、ラッ

 プや大小様々な大きさのビニール袋など。

 我が家の適量を知り、普段使っているものを上手に活用しながら、避難生活が送れるように備えたいものです。   

                        代表 大麻みゆき


協力会員を募集します! ・・・ 2024年7月

 今年は梅雨入り前から、すでに夏の様な暑さの日が続いています。日差しよけになればと、ベランダの窓辺に植えたゴーヤの葉が繁り、沢山の花が咲いています。今から実の収穫を心待ちにしながら、ゴーヤを眺めているこの頃です。

      ☆     ☆     ☆

 1995年、3人の主婦仲間で始めたケア・ハンズの活動は、今年で30周年を迎えました。「出来ることを 出来る範囲で 誠実に」をモットーに、介護保険制度枠外での在宅支援団体としてスタートしたケア・ハンズですが、心の触れ合いを大切にしながら、地域に根差した活動をしている団体として、まわりの方々に認識していただけるまでになりました。会員の皆様や、多くの関係者の方々にはお礼と感謝を心より申し上げます。

 6月15日に第24回定期総会を終える事が出来ました。今後の活動に向け、活動実績から見えてきた課題は、支援する側である協力会員の減少です。百名あまりの利用会員に対応する協力会員が約40名しかおらず、徐々にではありますが確実に減少傾向が続いています。私達スタッフも。この現状を打破しようと、何度も話し合い、いくつかの行動を起こしてきました。まずは、刷新した協力会員募集のチラシを社協やコムナーレ等に置いてもらい、この活動に興味ありそうな方に目を止めて頂けるような工夫をしました。また、イベントや行政の会議に出席した時には、私達の窮状をお話して、行政側に理解してもらう努力もしています。それでも協力会員の減少に歯止めはかからず、その一方で高齢化の進む今、利用者側の相談や問い合わせは増えるばかりです。

 10年前のアンケートを見てみると、この時点で協力会員の平均年齢は70歳を超えており、今のままでは利用者の要望に対応できなくなるため、新しい協力会員募集の呼びかけが必要だと明記されていました。今後も私達の活動を、維持・継続していくために、まずは周りの知人・友人を活動に誘って頂けませんか?一人でも多くの仲間と活動を続けるために、ご協力を宜しくお願いいたします。
                     代表   大麻 みゆき


自分らしく生きる為に・・・  2024年5月

 淡紅色の花をつけた遅咲きの八重桜や、力強く伸びる草花に元気をもらえる良い季節となりました。ただ、夏の様な暑さの日もあるので、身体が追い付かず、体調を崩しておられる方も、いらっしゃるかもしれません。熱中症に関する情報も、既に出ておりますで、注意してお過ごしくださいますように。

 「病気知らずで過ごしていきたい」と、常日頃から公言していた私が、先日、突然のめまいに襲われ、病院通いをすることになってしまいました。今回は、同居家族がいましたし、私自身も意思疎通も出来る状態であったため、何とか周りに迷惑をかけずに過ごす事が出来ましたが、これがもし一人だったら…と老後に向けて何の備えも出来ていない事に、大きな不安を感じました。

 2022年には、65歳以上の一人暮らし世帯数が、全国で873万世帯(全世帯の約半分)になったそうです。核家族化が進み、兄弟や親戚はいても頼れないという方や、縁が切れてしまっているという方も多く、独居高齢者の困りごとは、益々増える状況となっています。住み慣れた地域で、最後の時間まで自分らしく過ごすために、すべきことは何なんでしょうか?まずは、自分で判断が出来るうちに、医療との関わり方や心の思いを周りの親しい人たちに、知っておいてもらうことが必要だと思います。その上で、

①公的援助の情報を市や包括支援センター等に相談する

②自分の最期を迎えるための意思表示ノートを作成する

③死後事務委任契約(※)を友人や知人、または専門家の方と結ぶ

と共に、あらかじめ市民後見人を選んで契約する等、かなりたくさんの行動を起こす必要があるようです。特に③に関しては、たとえ財産があっても、病院や施設に入所する際に保証人がいないと拒まれることもあるので、考えておくことが重要です。

「今をどう生きたいか」を考えることは、尊厳ある自分らしい最期を迎えるための大切な道です。皆様も他人事とはせず、今日から考えていきましょう。

                         大麻みゆき

 

※委任者(本人)の希望に沿って、死亡後の様々な手続きを行ってくれる

  第3者(個人・法人を含む)と結ぶ生前契約

 


もしもの時に備えて・・・     2024年3月

 新年早々に起きた能登半島地震は、どんなに科学が発達しようとも、大自然の強大な力の前では、人は無力であるということを改めて思い知らされました。被災された地域の復興と復旧、そして亡くなられた方々のご冥福を祈るばかりです、

 私たちの住んでいるさいたま市は、災害の少ないところですので、今回のような大災害が突然自分の身に降りかかるとは、なかなか考えられず、防災用品の点検も怠りがちですが、これを機にもう一度、防災や避難方法について家族で話し合うべきなのかもしれません。

    ☆    ☆    ☆    ☆

 2025年には、団塊世代が75歳以上となり、介護を受ける高齢者の数が今以上に増加する事でしょう。2000年にスタートした介護保険制度は、幾度もの改定を経て、どんどん使いづらい制度になってきた感はありますが、それでも申請すれば65歳以上のすべての人に利用する権利のある制度です。自分らしく最後の時まで、住み慣れた地域で安心して暮らすためには、介護保険やその他の公的サービスを上手に利用していきたいものです。さいたま市には27の地域包括センターが設置されており、保健師、主任介護支援専門員(ケアマネージャー)、社会福祉士らの専門家が無料で相談にお応じてくれる体制になっています。地域包括支援センターは、高齢者の総合相談窓口ですので、介護保険の申請手続きもこちらで行うことができます。

 先日、知人の70代独居女性が自宅で倒れているところを、訪問したヘルパーに発見され、救急搬送されました。本人は自宅周辺の施設に入りたいとの希望を以前から持っていたのですが、保証人の手配がつかず、退院後は市外の有料老人ホームへ入所となったそうです。自分の生活や体調に気になる事があったら、元気なうちに介護保険の申請方法等、必要な情報を集めておくことの大切さを実感しました。

 ケア・ハンズも常々介護保険の事業所と連携を取り、関わらせていただいています。     

                         代表 大麻 みゆき


ご挨拶              2024年1月

 明けましておめでとうございます。

 今年こそは、皆で顔を合わせて、笑い合えるような良き年となりますように。

 来る日の大切さを知りつつも、元来いい加減者の私は、今日やらねばならないことを先延ばしにしてしまいがちです。今年こそ、このダメな性格の改善を目標に、心に折り合いをつけながら過ごそうと思っています。

 さて、団塊世代が75歳以上となる2025年が近づき、医療や介護のニーズ急増が予想されています。さいたま市においても、独居老人や老々介護などの問題は山積で、介護保険では賄いきれない多様な生活支援が必要とされています。そんな高齢者の方々が、住み慣れた地域で自分らしく過ごすためのサポーターとして、ケア・ハンズはこれからも、皆さんと関わっていければと考えています。今年もどうぞ宜しくお願い致します。    

                           代表 大麻 みゆき 




更新履歴   What‘s New ----------------------------------------------------------------

2022.01.01    新年挨拶を掲載しました。

2021.09.08 代表挨拶を更新しました。 

2021.07.20 代表挨拶を更新しました。

2021.06.18     代表挨拶を更新しました。

 

2021.06.01 コロナウイルス関連お知らせを掲載しました。   

2021.01.01 新年あいさつを掲載しました。

2020.09.08 代表挨拶を更新しました。 

2020.07.20 代表挨拶を更新しました。

2020.06.18     代表挨拶を更新しました。

2020.06.01 コロナウイルス関連お知らせを掲載しました。   

2020.01.06     代表挨拶を更新しました。

2019.11.11  代表挨拶を更新しました。

2019.09.09     代表挨拶を更新しました。

2019.07.05  代表挨拶を更新しました。

2019.05.20      代表挨拶を更新しました。

2019.02.18  トピックスを更新しました。

2019.01.01      代表挨拶を更新しました。

2018.11.12  代表挨拶を更新しました。

2018.09.10  代表挨拶を更新しました。

2018.07.23  新代表挨拶を更新しました。

2018.05.10  代表挨拶を更新しました。

2018.03.19  代表挨拶を更新しました。

2018.01.01     代表挨拶を更新しました。

2017.11.20  代表挨拶を更新しました。

2017.09.18  代表挨拶を更新しました。

2017.01.16  「協力会員の声」を掲載しました。紹介のページからリンクを辿ってください。

2017.01.01  代表挨拶を更新しました。

2016.11.14  代表挨拶を更新しました。

2016.09.02     ホームなどの文字の配列を訂正しました

2016.07.25       代表挨拶を更新しました。

2016.05.16  代表挨拶を更新しました。

2016.03.31  代表挨拶を更新しました。

2016.01.25  このURLに移転しました。

2016.03.22     ご挨拶を更新しました。

 当法人へのご寄附について

 

 ケア・ハンズでは、介護保険適用外の領域で、高齢者や子育て家庭への在宅支援を行っています。利用会員のご負担をできるだけ少なくするために利用料を低く抑えつつ協力会員や支援スタッフの充実を図り、介護課題などの情報発信、学習会の実施などに力を入れております。活動の充実の為に皆様からのご寄附をお願いする次第です。

 

 講習会や研修会をお受けします

ケア・ハンズでは「高齢者疑似体験」「認知症サポーター養成講座」「たすけあい活動や時間通貨」等についての講習・研修をお受けしております。

企業・学校・サークルなど、目的やご予算に応じてカリキュラムを対応させて頂きますので、事務局までご連絡ください。

                                                     



ケア・ハンズでは、困っている方へのサポートをする協力会員を募集しています。どのような事でも、ご相談にも応じますので事務までご連絡ください。

TEL&FAX 048-813-1006